帝王切開は全裸で開脚…
手術室のエリアに入ると、手術室に入る前のブースが。ここで手術前の最終チェックをしました。手術の書類に主治医の先生が記載不備で、電話で呼ばれてサインしていましたね。あと、ここで手術キャップを被らされました。
チェックが終わり手術室の中に入ると、手術台の上に寝ました。それから服を全部脱いだら(ひざ下丈の弾性ストッキングのみ着用)、上から何か掛けてくれました。そうしているうちに、もう主治医の先生が手術室の中にいるのに気付きました。「いつからいたんだ?もういるの?早くない?」と思いましたが、先生は第一助手なので前準備があるのかなと。別の研修医の方か、小児科の先生か分からなかったけど、いつの間にかもう一人の先生も早めに手術室に入っていました。
まあ、主治医の先生は内診台の診察の時もいち早くスタンバっていたのでそんなに驚かなかったですけどね。いつも内診台に乗る前に、もう先生が内診台の前にいて「え?もういるの?早くない?せめて足を開いてから来てくれ。」と願ったものでした。男性医師が見てる前で足をだんだん開いていくのは悟りを開くレベルの無になって望まないといけません。しかも末期レベルにまで悪化した痔もある…。
それから両腕に点滴の針を刺されたのですが、左は手の甲でこれがまた痛かった!右腕は張り止めの点滴の針をもう抜いてしまっていたので、入れ直しでした。そして横向きになって腰を丸めて、背中に麻酔の針を2本刺しました。これはとてもとても痛かったです!!!
その後、手術体勢になったのですが…内診台と同じで開脚スタイル。胸の下あたりにはカーテンを置かれて、お腹から下の状態は見えなくなりました。「カーテンから下は手術室にいる人には丸見えなのか…?何か手術用のシートが掛かっているのか??感覚がないから分からない。」そういった状態で麻酔の効きを麻酔科の女医さんが『氷を冷たく感じるか』で確かめていたのですが、主治医の男性医師も手術台の側にいたので「え?こんな体勢なのにそこにいる?もちろんいるよね。先生の見えてる光景が気になって氷が冷たいかどうかに集中できない。」とプチパニックになっていたので、ちゃんと麻酔が効いているか不安の中で手術を迎えました…。
そして尿管カテーテルも麻酔が効いている時に挿入されていましたね。誰に処置されたのかも見えないので分かりません。挿入された感覚もなかったです。お腹の消毒は主治医の先生がしていました。
痛くないと聞いていた『帝王切開』…
そういえば、手術直前に執刀医の先生が「筋腫がすごい主張してる!」と言っていたので、どうやら手術台上でお腹が張って子宮筋腫がせり出していたみたいです。
そしてその直後に手術が開始されると幸い、お腹を切開された時には痛みを感じませんでした。でも問題はそれからでした…。赤ちゃんをお腹から引っ張りだすときがすごく痛くて苦しくて。私の体も上に引っ張られたので胸の下を押さえつけられるぐらいに。赤ちゃんが無事に取り出されて助産師さんに「元気!!」って言われるくらいに大きな声で泣き、みんなが「おめでとうございます!」って言ってくれてるけど…それどころじゃない!!という感じでした。本当に産声どころじゃなかったです!もう自分に必死で。赤ちゃんを取り出した後は、今度は吸引される感じが痛くて痛くて…!
でも手術室から先に赤ちゃんを連れ出す前に、助産師さんが産まれたばかりの赤ちゃんを見せてくれた時には、「かわいい!」と思いました。そしてしばらくすると、麻酔科の先生が「眠りましょうね」と言って眠らせてくれたので良かったです。それまで死ぬかと思うぐらい痛かったので。
そうして無事に手術が終わると名前を呼ばれて目が覚めました。起きたらまだ手術室の中で、術後の背中の麻酔をチェックされたりしていました。主治医の先生がその時に私の顔とかを支えてくれていたので、入院着を着せてもらっている時とかにもう裸全部見られたんだろうな…と思います。ま、手術なのでしょうがないですね。無事に産めたし。それが一番!!私はまだ起こされたばかりでウトウトしてましたしね。もう眠くて眠くて!…そしてまた眠ってしまいました。
次に起こされたのは、手術室の外のエリアでしたね。執刀医の先生から手術が無事に終わったこと、でも膣の中?が少し切れてしまったことを告げられました。(何の処置かは忘れましたが、手術中に下の方からも何らかの処置をしたと聞きました。)そしてそこからベッドに乗せられたまま自分の病室に向かう途中で、やっと遅れて病院に来ていた旦那に会いました。手術の説明のとき以来だから、1カ月ぶりに。コロナ渦なのでそんなものです。ここから退院までまた1週間は会えません。それから新生児室の中にいた赤ちゃんも通りすがりに見ました。「終わったんだ…やっと!!!」と思いながら病室に戻りましたね。
…さて次回は、帝王切開の術後について紹介したいと思います。